【漫画描いてみた】県職員七不思議 「第4話 臨時職員 その①」

去年から新都社にて漫画を描いている。
今回は第4話の紹介である。

県職員七不思議 「第4話 臨時職員 その①」

公務員の職場には、正規職員と非正規職員が存在する。
非正規職員とは、主に地方自治体の組織で働く臨時職員や非常勤職員を指す。
今回の話は、どっかのアニメに出てきそうなキャラクターが技術資料管理課に
臨時職員として採用され、ダラダラした職場の雰囲気に安心する、といった内容である。

愛する人へ送る最後の手紙

臨時職員(非正規の職員)とは?

非正規職員について説明していく。
公務員には、正規以外にも「臨時職員」と呼ばれる職員がいる。
公務員の「臨時職員」とは、「正職員以外の非正規職員」を意味する言葉です。文字通り臨時に雇用される職員のことであり、一時的に正規職員が欠け場合に限って採用を行う。
臨時職員は、任用期間は6ヵ月が原則だが、更新を経て、最大で1年間働くこともできる。
非正規職員の問題点として挙げられるのが、賃金水準の低さと雇止めの不安である。
総務省が行った調査によると、例えば「事務補助」という職種の場合、臨時職員では845円となっている。1日8時間のフルタイム勤務で働いたとしても、月給約14万7,040円である。
また、依然として多くの非正規職員に対して雇い止めが行われているのが現状だ。
契約更新の確約がない不安定な雇用に不安を抱えている人は少なくない。

2020年4月から地方公務員法改正により、会計年度任用職員制度が導入され、非正規職員の多くは「会計年度任用職員」として一本化された。
会計年度任用職員は、週の就業時間が38時間45分以上であればフルタイム、それ未満はパートタイムとして分けられる。
この制度は、非正規職員の任用を適正かつ明確にすることで、労働条件を改善することを目的としている。
法改正により非正規職員の待遇が改善されるポイントは、以下の2つだ。

残業代や通勤手当が支給される

これまで非正規務員には支給されなかった手当が支給されるようになる。
支給される手当の種類や金額は自治体によって異なるが、主なものとして通勤手当、時間外勤務手当(残業代)、期末手当などが挙げられる。

ボーナスや退職金、休暇制度などの待遇が改善される

今まで非正規公務員にはボーナスが無かったが、会計年度任用職員は6ヶ月以上勤務している場合にボーナスとして「期末手当」が支給されるようになる。
フルタイムの会計年度任用職員の場合、6ヶ月以上勤務していれば退職金も支給される。
また、会計年度任用職員は産前産後休暇、介護休暇、育児休業(子どもが1歳になるまで)なども取得可能。ただし、これらの休暇・休業を取得している期間は、正規職員とは異なり無給扱いとなる。

非正規公務員から会計年度任用職員に変わったことにより、デメリットもある。
パートタイムの会計年度任用職員は副業が可能だが、フルタイムの会計年度任用職員は公務員と同じく守秘義務が課され、原則副業が禁止になってしまう。
今の時代、正直副業が出来ないのはキツイ。

臨時職員になるには?

非正規公務員(非常勤職員や臨時職員)の求人は、公官庁、自治体のホームページや広報誌、ハローワークなどで探すことができる。
採用プロセスは自治体により異なるが、書類審査の上、民間で行われるSPIなどの適性検査のような筆記試験と面接を行い、合否が決まることが多い。
自分の職場を見ていると、任期は1年と言いつつ、更新を経て10年以上働いている臨時職員の方もいる(これでは「臨時」ではなく「常時」が正しいんじゃないか)。
仕事はほとんどが事務仕事であり、難しい仕事ではないので、臨時職員をやりつつ、正規職員を目指すのもいいかもしれない。

第4話にて初登場する臨時職員の山田ちゃんにも、そんなかんじで仕事をほどほどに頑張ってもらいたい。
そして山田ちゃん以外の正規職員には、ダラダラせずもっと頑張れと言いたい(笑)。

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