仕事なんて出来なくても生きていける!漫画「無能の鷹」レビュー

あなたは”仕事がデキる”方だろうか。
自分はというと、現在の仕事に携わり10年程度経過し、だいぶ慣れてきたがまだまだ詰めが甘いと思うこともしょっちゅうある。
仕事で落ち込んだ時は、”お仕事系”の漫画を読んで気持ちを切り替えたりする。
“お仕事漫画”と呼ばれる漫画のジャンルは数多くあるが、その中でも最近特にハマっている漫画「無能の鷹」を紹介したい。

概要

外見や振る舞いは「デキる女オーラ」が満ちあふれているが、
実際は超無能な鷹野ツメ子。
気弱で自分にまったく自信が持てないでいるが、
実際は優秀な鶸田。
この新社会人コンビを中心にして、
人間の第一印象がビジネスにおいてどれほど影響を与えるかというテーマを
軸に物語が展開される、1話完結のコメディヒューマンドラマである。

キャッチコピーは

『仕事なんて出来なくても生きていける!!
          読めば元気になる”ネオ”お仕事漫画』

  …いいのかそれで(笑)

あらすじ

鶸田は就職活動中、ITコンサルティングの面接で見るからにデキる女性(同じく就活生)の鷹野に出会う。
スマートな身のこなし、落ち着いた声、着慣れたスーツ、自信に満ちあふれているのに謙虚。
鶸田は一目で鷹野を「デキる人」だと直感し、立ち居振る舞いや仕草に見入っていた。
そして、縁あって一緒にその会社に入社したふたり。
しかしそれから1年半後、鷹野は社内ニートになっていた…

〇とりあえず立ち読み⇩

主な登場人物

鷹野ツメ子

この漫画の主人公は、鷹野ツメ子というITコンサルティング会社の社員である。
鷹野は明らかに仕事ができそうな有能そうな見た目の持ち主であるが、実際は全く仕事ができない。見た目と中身のギャップが甚だしいのだ。
記憶力ない、パソコン使えない、漢字読めない、印刷できない、しまいには仕事中に大画面でyoutube(!?)である。唯一できるのは、書類のホッチキス止めくらいだ。
ただ、彼女は恐ろしいほどにメンタルが強靭である。
仕事のことが分からなければ、同僚にも上司にも素直に「分からない」と言っちゃう。
彼女の見た目と中身のギャップ、そして強靭なメンタルが、物語の面白さを引き立てている。

鶸田

その名前のとおり、気弱で自分に自信が持てないでいるが、実際は優秀な高野の同期の男性社員。
分析センスもあり、提案内容も良いと社内では評価されているのですが、その弱々しい容貌ゆえに、客先では説得力に欠け、契約がとれないでいる。
個人的な意見だが、こういう後輩が1人は欲しい。

この漫画の面白さ

この物語は、有能に見える女と無能に見える男がタッグを組み、様々な修羅場をくぐり抜けるバディ物といった内容だ。
鷹野の仕事は全くできないのに物怖じしないところと、鶸田の仕事できるのに、自己肯定感がネガティブなところ、お互いの足りない部分を補い合いながらお客様へ提案をし、なんとか商談を成立させるいく過程が本当に面白い。
鷹野と話す商談相手は、その容姿や立振る舞いから鷹野を優秀な人、もしくは鶸田の上司と勘違いしてしまう。
そして高野がどんなにずれた発言を連発しても、良いように解釈し、よっぽどのことが無ければ、彼女を高く評価してしまう。
どの話も外れがなく面白いが、とりあえず第1話を紹介したい。

第1話 鷹野登場!

鶸田は、初対面の人間から向けられる、自分を値踏みするような視線に臆してしまい、今回も契約が取れなかった。鶸田は会社に戻り、改めて営業職が自分に向いていないのではないかと悩む。
そんな折、鶸田は人事部と部長が鷹野を解雇するかどうかの相談をしている場面に遭遇してしまうが、”優秀な人間だと思われる”能力を鷹野が持っていることに気づく。
「俺と一緒に契約とってみる?」
この鷹野の能力を利用すれば契約が取れるかもしれないと考えた鶸田は、アポイントを取った会社への営業に鷹野を誘う。
こうして無能だが優秀に見える鷹野と、優秀だが対人スキルが皆無の鶸田のコンビが結成され、初契約に向けて動き出す。
仕事ができない鷹野のおかげで、周りの人達の仕事が上手くいくようになっていく、愉快痛快新感覚お仕事マンガが幕を開ける。

まとめ

結局、”仕事ができる”ってどういうことなんだろうか。
無能の鷹を読んでいると、ますますよく分からなくなってくる。
「誰にでも向き不向きはあるんだし、今日のことは忘れて明日も頑張ろう!」
仕事とはそのくらいの向き合い方で十分なのかもしれない。
はんざき朝未先生の無能の鷹は、現在5巻まで発売中である。
仕事に行き詰った時は、この漫画でも眺めて気分をリセットしてみてはどうだろうか。

ブログ管理人はこんな漫画を描いてたりする

実は、ここのブログ管理人も”お仕事漫画”を描いてたりする。
誰でも漫画を投稿できるWebサイト「新都社」という出版社の素人作品ではあるが…
絵も落書きに毛が生えたような簡素なものだが、いちおう”お仕事漫画”である。
やる気に乏しい地方公務員の日常といったストーリーであり、どこかしら無能の鷹に通づるものがある。
暇がある方は、下記にリンクを張っておくので、ぜひ読んでみてほしい。

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